看護物語

メイクセラピーを実施して

2018.07.01

5階病棟は地域包括ケア病棟としての役割を担っています。急性期の治療を終え、地域へ帰るためにリハビリに励んでいる方や、退院を目指して病気の再発予防のための取り組みを行っている方々もいらっしゃいます。日々一生懸命に病気と向き合う患者様に、日常のささいな喜びを感じて頂けたらと思い今回メイクセラピーを実施しました。

チークや口紅、様々な色のアイシャドウを用意しテーブルに広げると、その鮮やかな光景に早くも笑顔を見せてくれた患者様がいらっしゃいました。その中からご自分の好みの色を選んでいただき化粧を施すと、鏡を手にして嬉しそうな表情をしている患者様の様子もみられました。中には自ら化粧を始める患者様もいらっしゃいました。男性の患者様には花の香りのするハンドクリームを塗ってさしあげました。「いい匂いだね」と喜んでくださいました。

 化粧には脳、心、身体、口腔と多くの面で効果があるとされています。化粧による快の感情で脳が活性化するため、認知症の症状軽減にも期待されています。また心の面では自分に自信が持てるようになり、人と関わる機会を増やすきっかけになります。身体面では化粧をするための腕や指先の運動は、食事に必要な動作よりも約2~3倍の筋力を使うとされており、リハビリの一環にもなります。口腔面では肌をなでたり、パッティングしたりすることで唾液腺への刺激になり、唾液分泌促進に繋がります。

clip_image002clip_image004化粧を楽しむことは心と体のリハビリになると患者様に教えて頂きました。日常業務の中で、このような機会をつくることが難しいのが現状ですが、これを機に継続して実践していきたいと思います。

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